円泉寺住職として入山して、しばらくすると松食い虫により、松が何本も枯れてしまいました。
あまりにも収入がなく、費用が捻出できなかったのです。
ある業者には、200万円必要と言われました。
住職としての私の年収より、はるか多かったのです。
檀家さんの植木屋が、中門近くの1本のみは薬を寄付してくれました。
今から10数年前、大事な大きな木が黄ばんできました。
たまたま営業に来られた樹木医さんに依頼すると、元の状態以上に元気になりホッとしました。
今では、年に2回はお願いしています。
都内の都営霊園や、有名な都の公園なども施工したと話していました。
施工前の写真を見せていただき、二ヶ所見に行きましたが、勢いがよくなっていました。
しかし、都の担当者が変わると一気に依頼されなくなったそうです。
天下りの知識のない人が担当では、現状しか見ないようです。
根に十分な栄養を注入することが、この樹木医さんの特色です。
以前テレビで放映していた、しだれ桜を得意とする植木屋さんが、木の周りの石や通路を取り払い、根の周りを掘って肥料を与えているのを見たことがあります。
翌年の春は、見事に花が咲いたのを見て、いかに根が大切か再確認しました。